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Hearth-craft maintenance

薪ストーブで極上の「コーヒー自家焙煎」を

まだまだ日中は暑いですが、朝晩の風に少しだけ秋の気配を感じるようになりました。そろそろ「冬の炎」が待ち遠しくなる時期ではないでしょうか。


今回は、これからのストーブシーズンに向けてぜひおすすめしたい、冬の特別な楽しみ方をご紹介します。それは、薪ストーブの直火を使った「コーヒーの自家焙煎」です。


少しの道具を用意するだけで、パチパチという音と香ばしい香りに包まれる、最高のリラックスタイムを味わうことができますよ。



薪ストーブ焙煎の2つのスタイル


薪ストーブでコーヒー豆を焙煎するには、「直火」と「天板」の2つのスタイルがあります。


【直火】

ストーブの天板の丸い蓋(クッキングトップ)を外すか、正面の扉を開け、炉内の炎や熾火(おきび)に直接かざします。ガスコンロと同じように強い熱が届くため、短時間でしっかり焙煎できるのがメリット。また、剥がれ落ちた「チャフ(薄皮)」や煙をストーブのドラフト(上昇気流)が吸い込んでくれるため、実は室内が汚れないという大きな魅力があります。


【天板】

網ではなく、鉄のフライパンやメスティン(アルミ飯盒)などに豆を入れ、熱くなった天板の上に置いて焙煎します。直火より時間はかかりますが、じっくりと熱が伝わります。火の粉が飛ぶ心配がなく安全ですが、チャフが室内に飛び散りやすいので、深めの容器を使ったり、ほうきを用意しておくと安心です。


準備するもの(自家焙煎の道具)


焙煎を始めるための基本アイテムはとてもシンプル。今の時期から少しずつ揃えておくのも楽しいですね。


・コーヒーの生豆
・手網焙煎器(または鉄のフライパン、メスティンなど)
・耐熱グローブ
・金属製のザルと団扇


「コーヒー豆」というと、こげ茶色のものを想像しますが、生豆は焙煎前の緑色の豆です。ネットショップなどで様々な産地のものが手軽に購入できます。


直火の場合は、生豆を「手網焙煎器」に入れて焙煎します。フタ付きの銀杏煎り網や、コーヒー焙煎専用の網がおすすめです。


薪ストーブの直火や遠赤外線は非常に強いため、長めの革製耐熱グローブは必須。熱対策として、焙煎網の取っ手を長く自作・カスタマイズするベテランユーザーもいらっしゃいます。


天板で焙煎する場合は、「鉄のフライパン」や「メスティン」などに入れて焙煎できます。ほかにも、焙煎直後の熱い豆を、素早く冷ますために、金属製のザルや団扇があると便利です。




【直火】での焙煎ステップ


まずは短時間でしっかりと火が通り、チャフの片付けも楽な「直火」での焙煎スタイルを紹介します。


■ストーブの火を落ち着かせる

ガンガンと炎が上がっている状態よりも、少し落ち着いて「熾火(おきび)」ができ始めた頃が、焙煎のベストタイミングです。


    ■直火にかざす

      ストーブの正面の扉を開けるか、天板にある丸い蓋(クッキングトップ)を外し、炉内の火に手網を直接かざします。生豆から出る煙がストーブ内にスッと吸い込まれていく様子を眺めながら、焦げないように常に左右に手網を振り続けましょう。


      ■「パチパチ」という音(1ハゼ)を聴く

        火口から少し離したり近づけたりして火力を調整しながら振り続けると、豆の色が茶色く変わり、「パチパチ」と弾ける音が鳴り始めます(1ハゼ)。この音が鳴り終わる頃が、酸味と苦味のバランスが良い「中煎り」の目安です。


        ■「チリチリ」という音(2ハゼ)を聴く

          さらに焙煎を続けると、今度は「チリチリ」という低めの音がしてきます(2ハゼ)。豆が十分に膨らみ、表面に油分がにじみ出てきます。この音がピークになる頃が、コクと苦味が強い「深煎り」の目安です。好みの色合いと香りになったら火から下ろします。


          ■外で一気に急冷する

            余熱でも焙煎が進んでしまうため、火から下ろしたらすぐに金属製のザルにあけ、外の冷たい空気や団扇の風で一気に熱を逃がします。油分が出てツヤツヤになった豆を見ると、大きな達成感を味わえますよ。


            ■数日寝かせて「ガス抜き」を

              煎りたてをすぐに飲むのもアウトドア感があって良いですが、実は焙煎直後の豆はガスを出しています。密閉容器に入れて数日間ガス抜きをしてから挽くと、味が落ち着き、より奥深い風味を楽しむことができます。


              【天板】での焙煎ステップ


              ■ストーブの天板を温める

                ストーブに火を入れ、天板がしっかりと熱くなるまで準備を整えます。


                ■焦げないように常に揺らす

                  焙煎器や鉄のフライパン、メスティンなどに生豆を入れ、天板の熱を利用して煎っていきます。一部だけが焦げてしまわないよう、常に左右に振り続けるのがポイントです。
                  ※煙が出ることがあるため、お部屋の換気扇を回すか、窓を少し開けて換気を行いましょう。


                  ■「パチパチ」という音(1ハゼ)を聴く(以降は直火と同じステップです)


                  まとめ


                  「ただひたすらに豆を揺らし、音に耳を澄ませる」。この少しアナログで贅沢な時間は、薪ストーブのある暮らしだからこそ味わえる冬の醍醐味です。


                  本格的なシーズンが到来する前に、今のうちからお気に入りの生豆や道具をリサーチして、冬の準備を始めてみませんか?




                  この記事を書いたのは…
                  “薪ストーブのある暮らし”の魅力をお届けする佐藤です。

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