安全で暖かい冬を迎えるための「秋の事前メンテナンス」
秋の気配を感じる季節となりました。いよいよ薪ストーブのシーズンが近づいてきました。「早くあの暖かい炎を見たい!」と、シーズン最初の「火入れ」を楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。
しかし、久しぶりに火を入れる前には、必ずやっておきたい「秋の事前メンテナンス(点検)」があります。安全に、そしてクリーンな暖かさを楽しむために、火入れ前に確認すべき5つのポイントをご紹介します。

火入れ前に実践したい「5つのステップ」
春から夏にかけてのオフシーズン中、ストーブや煙突は私たちが思っている以上に環境の変化を受けています。
いざ寒くなってから「煙が逆流してくる!」「扉のパッキンが傷んでいて空気が漏れる!」と慌てないよう、いまの時期にしっかり状態をチェックしておくことが大切です。
1.煙突の詰まり・鳥の巣チェック
煙突は薪ストーブの「エンジン」とも言える重要な部分です。春から夏にかけて、煙突の先端(トップ)に鳥が巣を作っていたり、蜂の巣ができていることが稀にあります。
また、昨シーズンの煤(すす)やタールが溜まったまま火を入れると、煙道火災を引き起こす危険も。オフシーズン中に煙突掃除を済ませていない場合は、必ずプロによる清掃・点検を行ってください。
2.扉の密閉度(ガスケットロープ)の確認
ストーブの扉の周りについているグラスファイバー製のロープ(ガスケット)は、空気を遮断するための大切な消耗品です。ここが劣化して隙間ができると、余分な空気が入って薪が早く燃え尽きてしまったり、温度コントロールができなくなります。
【簡単なチェック方法】
お札やコピー用紙などを扉に挟んで閉め、引っ張ってみてください。スルッと簡単に抜けてしまうようであれば、ロープの交換時期のサインです。
3.炉内の耐火レンガ確認と「除湿剤」の取り出し
5月のブログで「梅雨対策として炉内に除湿剤を置きましょう」とお伝えしました。火を入れる前に、必ずこの除湿剤を取り出してください。(入れたまま火をつけるトラブルが意外と多いので要注意です)。
また、炉内の耐火レンガやパネルに大きなひび割れや破損がないか確認しましょう。多少のヒビなら問題ありませんが、崩れ落ちそうな場合は部品の交換が必要です。
4.本格稼働の前に「慣らし焚き」を
いきなり大量の薪を入れてガンガン燃やすのはNGです。冷え切った鋳物を急激に温めると、金属が膨張して本体が割れてしまう(ヒートショック)恐れがあります。
まずは細い薪だけで小さな焚き火を作り、ストーブ本体と煙突内の湿気をゆっくり飛ばしながら温める「慣らし焚き(試運転)」を1~2回行いましょう。
5.一酸化炭素チェッカーの確認
薪ストーブを安全に楽しむための必須アイテム「一酸化炭素チェッカー」。一酸化炭素は無色透明でニオイもないため、万が一不完全燃焼が起きた際、機械による検知が命綱になります。
いざという時に「電池切れで鳴らない…」という事態を防ぐため、シーズン前に必ず本体のテストボタンを押して、しっかりアラームが鳴るか確認しましょう。心配な場合は、このタイミングで新しい電池に交換してしまうのが一番安心です。
また、チェッカーのセンサーは、一般的に5~7年程度が寿命と言われています。長年同じものをお使いの方は、本体の裏側などに記載されている有効期限や交換目安もあわせてチェックしてみてくださいね。

ペレットストーブをお使いの方へ
ペレットストーブの場合、一番多いのが「いざ寒くなってスイッチを入れたら、エラーが出て動かない!」というトラブルです。
寒さが本格化する前に、一度コンセントを挿して「試運転」を行ってください。
・排気筒の中にホコリや虫の巣が詰まっていないか
・ペレットを送り出すモーターは正常に動くか
・着火ヒーターはしっかり赤くなるか
これらを確認しておくことで、安心して冬を迎えられます。
まとめ
薪ストーブは、季節の移ろいと共に手をかけてあげることで、より一層愛着が湧く素晴らしい暖房器具です。万全の状態で、極上の暖かさと癒しの炎をお楽しみください。
「煙突掃除を頼みたい」「パッキンの交換方法がわからない」など、メンテナンスに関するご不安やご相談がありましたら、ハースクラフトまでお気軽にお問い合わせください。本格的なシーズンに入る前の「今」が一番スムーズにご案内可能です!
この記事を書いたのは…
“薪ストーブのある暮らし”の魅力をお届けする佐藤です。
