冬の暮らしに欠かせない薪ストーブ。しかし、その魅力は部屋を暖めるだけではありません。
薪ストーブは、炎の特性を最大限に活かせる最高の調理器具!
炎の勢いを利用した高温調理から、じっくり時間をかける低温調理まで、薪ストーブの熱を使いこなせば、毎日の食事から特別なデザートまで、食卓は格段に豊かになります。
今回は、薪ストーブの「天板」「炉内」「余熱」という異なる熱源を使い分けた、”ちょっと意外な”5つの活用レシピをご紹介します。
薪ストーブは多機能キッチン!
薪ストーブで調理を成功させるには、熱源を理解することが鍵です。
■ストーブトップ(天板)
安定した中火~弱火が得られ、煮込みや保温、そして繊細な焼き物(パンケーキなど)に最適です。
■炉内(熾火)
熾火(おきび)の超高温の輻射熱を使い、短時間で調理したり、灰の中でじっくり火を通したりします。
■余熱(ウォーミングシェルフなど)
火が消えた後の微熱や、上昇気流の熱を使い、長時間乾燥や保温に利用します。
調理を成功させるための「温度管理」TIPS
薪ストーブ料理は、火加減のコントロール、つまり薪のくべ方と空気調整が命です。
| 炎の状態 | 薪のくべ方・空気調整 | 主な定番調理 /今回のレシピ |
| 強火(高温) | 細めの薪を追加し、空気ダンパーは全開に近い状態 | ピザ、ローストチキン / ガーリックトースト |
| 中火(安定) | 燃焼が落ち着き、熾火と穏やかな炎がある状態 | シチュー、煮込み料理 / 白飯(沸騰まで)、パンケーキ |
| 弱火(微熱) | 薪の追加を止め、熾火になったら空気ダンパーを絞る | スープ保温、焼き芋 / 白飯(蒸らし)、ニンニク焼き、ドライフルーツ |
熱伝導率が高く、熱が冷めにくい鋳鉄(ちゅうてつ)製(ダッチオーブン、スキレット)は、薪ストーブの熱を最大限に活かせる理想的な調理器具です。
ストーブトップの安定した「中火~弱火」で仕上げる料理
薪ストーブの天板(トッププレート)は、温度が安定しており、均一な熱が長時間続くため、繊細な火加減を要する調理に向いています。
例えば、ビーフシチューやポトフのような長時間煮込む料理や、カレーやスープの保温なども、天板調理の定番です。安定した熱でじっくり火を通すため、食材の旨味が最大限に引き出されます。
じつは天板の安定した熱は、煮込み料理だけでなく、デリケートな火加減が重要な主食作りにも最適。薪ストーブを使えば、まるでかまどで炊いたような、最高の白飯も炊けるんですよ!
【レシピ1】究極の主食!薪ストーブで炊く「白飯(白米)」
薪ストーブの安定した輻射熱は、米一粒一粒に均一に熱を伝え、まるでかまどで炊いたような、ツヤツヤで甘みのあるご飯を炊き上げます。
≪材料 分量≫
米(白米) 2合
水 400ml(米の1.1倍〜1.2倍)
≪作り方≫
- 米は研いで30分ほど水に浸した後、ザルにあげて水気を切る。
- 鋳鉄製または厚手の蓋付き鍋に、米と分量の水を入れ、蓋をする。
- 鍋を天板の中火(強め)の位置に乗せ、約10分で沸騰させる。
- 沸騰して蒸気が出始めたら、すぐに鍋を天板の弱火の位置(ストーブの端など)にずらし、約10〜15分炊き続ける。
- 火からおろし、蓋をしたまま10分間蒸らして完成。
≪ポイント≫
沸騰したらすぐに弱火エリアへ移動し、ムラなく火を通すのが、ツヤツヤのご飯を炊く最大のコツです。
【レシピ2】朝食の定番!鋳鉄スキレットで作る「パンケーキ」
ガスコンロのような直火ではなく、安定した輻射熱でじっくり火を通すため、表面が均一にきつね色に焼き上がり、中はフワフワ、しっとりとしたパンケーキが作れます。
≪材料 分量≫
ホットケーキミックス 150g
卵 1個
牛乳 100ml
バター(焼く用) 適量
≪作り方≫
- 材料を混ぜ合わせる。
- 鋳鉄製のスキレットを天板の中火に乗せ、バターを溶かし温める。
- 生地を流し込み、蓋はせず、薪の燃焼が落ち着いた安定した熱でじっくり焼く。
- 表面にプツプツと泡が出てきたら裏返し、焼き色がつくまで焼いて完成。
≪ポイント≫
焦げ付きやすい場合は、天板の端など熱が弱い位置にスキレットをずらし、低温で焼き上げると失敗しにくいです。
炉内は超高温!灰が持つ遠赤外線効果も
炉内は、薪ストーブ調理の真骨頂とも言える場所です。赤熱した熾火(おきび)が発する超高温の輻射熱と、火が落ち着いた後の灰が持つ遠赤外線効果は、他の調理器具では真似できないダイナミックな美味しさを生み出します。
熾火の強力な熱で短時間でカリッと焼き上げる本格的なピザや、熱々の灰の中でじっくりと甘みを引き出す焼き芋は、薪ストーブオーナーなら誰もが憧れる「王道」のご馳走でしょう。
しかし、炉内の持つポテンシャルはそれだけにとどまりません。ここからは、定番から少し視点を変えた、炉内(熾火と灰)の”ちょっと意外な”活用レシピをご紹介します。
【レシピ3】おつまみに最高!灰の中の「ニンニク丸焼き」
熾火から離れた灰の中は、サツマイモやジャガイモだけでなく、ニンニクの調理にも最適です。長時間じっくり加熱することで、ニンニクの辛味が抜け、ねっとり甘いホクホク食感に変わります。
≪材料 分量≫
ニンニク(丸ごと) 2〜3個
オリーブオイル、塩 少々
アルミホイル 適量
≪作り方≫
- ニンニクの頭を少し切り落とし、オイルと塩を少々振る。
- アルミホイルで全体をしっかりと包み込む。
- 炉内の熾火から遠い灰の中に埋めるか、熾火から離れた場所に置き、約40分〜1時間加熱する。
- 柔らかくなったら取り出し、スプーンなどで中身をすくって食べる。
≪ポイント≫
灰の遠赤外線効果で中心まで甘く仕上がります。調理中は、火力が弱まり安定した状態がベストです。
【レシピ4】炉内活用!香ばしい「ガーリックトースト」
トースターで焼くのとは一味違う、熾火の強い熱でパンを一気に炙ることで、薪の香りがほのかに移った格別のガーリックトーストが完成します。
≪材料 分量≫
食パン(厚切りがおすすめ) 2枚
バター、ニンニク(すりおろし) 各大さじ1
パセリ、塩 少々
≪作り方≫
- バター、ニンニク、パセリ、塩を混ぜ合わせてガーリックバターを作る。
- 食パンの片面にガーリックバターを塗る。
- 熾火の上に鋳鉄製のグリル網またはスキレットをセットする。
- 熾火の強い熱を活かし、バターを塗った面を下にして、30秒〜1分程度で一気に焼き上げる。
- 表面がカリッと香ばしくなったらすぐに取り出す。
≪ポイント≫
熾火の熱は非常に強いため、一瞬で焦げ付きます。必ず目を離さず、短時間で仕上げましょう。
余熱を活用した「乾燥」
火が消えた後もしばらく続く炉内の微熱や、ストーブ周辺の上昇気流。これら「余熱」も立派な調理エネルギーです。
高温での加熱とは異なり、食材の水分をゆっくりと飛ばす「乾燥」に適しているのが特徴です。電力を使わずに、自然の力だけで旨味を凝縮させる、エコで賢い活用法です。
【レシピ5】電力不使用!余熱を活用「自家製ドライフルーツ」
薪ストーブの利用後の微熱と乾燥した空気は、食材の乾燥に最適です。電力を使わずに、甘みが凝縮されたヘルシーなドライフルーツが作れます。
≪材料 分量≫
リンゴ、柿、柑橘類など 適量
≪作り方≫
- 果物を薄くスライスし、キッチンペーパーなどで水分を軽く拭き取る。
- 網やトレイに重ならないように並べる。
- 天板の上のウォーミングシェルフ、または天板の上部で火が直接当たらない場所に、数時間から一晩放置する。
- 果物の水分が抜け、しんなりしたら完成。
≪ポイント≫
天板の温度が上がりすぎないよう注意し、低温(50℃〜80℃程度)でじっくりと乾燥させることが、甘みを凝縮させる秘訣です。
まとめ
薪ストーブは、単に部屋を暖めるだけではなく、暮らしに「食の楽しみ」と「豊かな時間」を与えてくれる万能調理器具です。
今回ご紹介した「白飯」や「ドライフルーツ」のように、一見意外な調理法も、薪ストーブの熱の特性を理解すれば簡単に挑戦できます。
ぜひこれらのレシピを参考に、炎のある暮らしを最大限に楽しんでみてくださいね。
この記事を書いたのは…
“薪ストーブのある暮らし”の魅力をお届けする佐藤です。
薪ストーブのある暮らしに憧れる一方で、「結局、いくらかかるんだろう?」と費用面で立ち止まってしまう方は少なくありません。
まず、結論から申し上げると、薪ストーブの導入費用は【80万円~150万円程度】が一般的な目安。
ただし、これはあくまで一例です。設置する住宅の構造や、選ぶストーブ・部材、工事の難易度によっては、もちろんこれに満たないケースもありますし、逆に150万円を大きく超えることもあります。
今回は、薪ストーブ導入にかかる費用を「初期費用」と「ランニングコスト」に分けて解説します。
導入時にかかる「初期費用」の総額
薪ストーブ導入時の初期費用は、主に「本体代」「煙突・部材代」「設置工事費」の3つで構成されます。トータルでは、80万円~150万円程度が一般的な目安となります。
しかしこれはあくまでも目安。場合によってはもっと安くなることも高くなることもあります。
薪ストーブ本体の価格帯
薪ストーブ本体の価格は、「どの国のメーカーか」「どのような機能を持っているか」「デザイン性」によって、非常に大きな幅があります。
■予算30万円以下
まずは薪ストーブを試してみたいという方や、シンプルな機能で十分という方には、比較的安価なエントリーモデルや、コンパクトな機種が選択肢に入ります。
■予算30~50万円
この価格帯は、最も多くの方が選ばれるボリュームゾーンです。炎を美しく見せる設計や、効率的な燃焼を促す二次燃焼機能など、機能とデザインのバランスが取れた、国内外の人気メーカーの中堅モデルが揃っています。
■予算50~100万円以上
高い燃焼効率と優れた蓄熱性を誇るヨーロッパ製の高機能モデルや、大型で存在感のあるデザイン性の高い機種が中心です。ご自宅の主暖房として長く、快適に使いたいという方に選ばれています。
設置工事と部材にかかる費用
本体代以上に、費用の幅が出るのがこの部分です。安全と性能を左右するため、最もコストをかけるべき部分とも言えます。
見積もりの中で「本体代」が安くても、「煙突・工事費」が高くなることは多々あります。
特に煙突は、薪ストーブの性能の半分を決める「命」です。質の低い煙突やずさんな工事は、性能低下や火災のリスクにつながるため、信頼できる専門業者に依頼し、適正な費用をかけることが重要です。
■煙突・部材代(費用目安:40万円~80万円)
煙突・部材代は、住宅の構造(屋根の高さ、貫通部の有無)や設置する煙突の長さで変動します。特に、高品質な二重煙突の採用が必須となるため、この部分で費用がかさみます。
■炉台・炉壁工事(費用目安:10万円~30万円)
ストーブを置く土台(炉台)と、壁の断熱・保護(炉壁)にかかる費用です。選択する素材やデザインによって価格が大きく変動します。
■設置・施工費(費用目安:20万円~40万円)
専門業者によるストーブ本体の設置・組み上げ、そして煙突の設置工事費です。
導入後に継続的にかかる「ランニングコスト」
導入後の費用は、主に「薪代」「メンテナンス代」の2つです。これらは「薪活」の有無で大きく変動します。
薪の調達にかかる費用(薪代)
薪の調達にかかる費用は、「薪活」をするかどうかで大きく変わります。
薪の消費量は、お住まいの地域、家の断熱性、ストーブの焚き方、使用頻度によって大きく変わります。一冬に消費する薪は、平均で4~7立方メートル程度と言われています。
■薪を購入する場合(年間の費用目安:5万円~20万円以上)
手軽で安定供給できるのがメリットですが、当然ながらコストがかかります。樹種や乾燥具合によって価格が変わります。
■「薪活」で自作する場合(年間の費用目安:0円~数万円、主に道具代)
コストがほぼゼロになり、趣味として楽しめるのが最大のメリットです。ただし、薪を作るための手間と労力がかかり、乾燥場所も必要になります。
メンテナンスにかかる費用
薪ストーブを安全に長く使うためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。
多くの方は、日常の灰処理や簡単な本体掃除は自分で行い、専門的な煙突掃除だけを業者に依頼するというパターンが多いです。
■煙突掃除
年に1回(シーズン後) 専門業者に依頼した場合の費用目安は、2万円~4万円です。
■本体の消耗部品交換
5年~10年に1回 ドアガスケット(密閉材)交換などの費用目安は、1万円~3万円程度です。
【節約のヒント】コストを抑える方法
コストはかかりますが、薪ストーブにはそれを上回るメリットがあります。さらに、以下の工夫でコストを抑えることができます。
●補助金・助成金の活用
自治体によっては、薪ストーブ導入に補助金を出している場合があります。お住まいの地域の情報を確認してみましょう。
●薪活のスタート
地域の林業家や製材所と繋がりを持ち、端材や玉切り材を譲り受ける「薪活」を始めるのが、最も大きなコスト削減になります。
●高断熱の家で使う
住宅の断熱性能が高いほど、薪の消費量が減り、ランニングコストを大幅に抑えることができます。
まとめ
薪ストーブの費用は決して安くはありません。
しかしそれを遥かに上回るのが、炎を眺める精神的な満足度と、家中を包み込む質の高い暖かさ、そして家族との特別な時間という、プライスレスな価値。多くのお客様が「導入してよかった」とおっしゃるのは、まさにこのためです。
薪ストーブを検討されている皆さん、まずはお気軽にハースクラフトにご相談ください。
この記事を書いたのは…
“薪ストーブのある暮らし”の魅力をお届けする佐藤です。
朝晩の冷え込みが深まり、いよいよ薪ストーブの出番!薪ストーブシーズンを気持ちよくスタートさせるための準備は万全ですか?
薪ストーブの設置を終えたばかりの方も、長いオフシーズンを越えた方も、火を入れる前にぜひ知っておいていただきたい大切な手順があります。
それが、薪ストーブの寿命を左右する「慣らし焚き(慣らし運転)」です。
「いきなり着火すればいいのでは?」と思うかもしれませんが、慣らし焚きは、薪ストーブを長く、安全に、そして快適に使い続けるための愛情表現(笑)。
今回は、「慣らし焚きとは何か?」「なぜ必要なのか?」、そして「失敗しない具体的な手順」を解説します。
「慣らし焚き」ってなに?
慣らし焚きとは、薪ストーブに火入れをする際、いきなり高温・高火力にせずに、低い温度から徐々に本体を熱に慣れさせる運転のことです。車やバイクの「慣らし運転」と同じ目的を持ちます。
なぜ慣らし焚きが必要なのか?
慣らし焚きというひと手間をかけることには、ストーブの「安全性の確保」と「寿命の延長」という、重要な目的があります。
●本体(鋳物・鋼板)の破損を防ぐ
薪ストーブの多くは、鋳物(いもの)や厚い鋼板といった金属でできています。
金属は熱が加わると膨張しますが、急激に高温になると、本体にひび割れや歪みが発生するリスクが高まります。
慣らし焚きでゆっくりと熱を加え、温度変化に慣れさせることで、熱膨張を穏やかにし、ストーブ本体を損傷から守ります。
●保護塗料や油分を「焼き切る」(新品時のみ)
新品のストーブの表面には、製造時に付着した油分や、高温に耐える保護塗料が塗布されています。
初めて火を入れると、この塗料が熱で硬化(キュアリング)し、独特の嫌な匂いや白い煙が発生。
慣らし焚きで低温から時間をかけて焼き切ることで、臭いや煙を最小限に抑え、塗料をしっかり定着させることができるのです。
【注意!】この匂いや煙は無害ですが、室内に充満させないよう、必ず換気を行いましょう。
●各パーツを熱に馴染ませる
熱膨張によって、ドアの開閉や空気調整ダンパーの操作に、一時的な変化が生じることがあります。
慣らし焚きは、ガスケットや扉などの可動部分に熱を馴染ませ、ストーブ本来の性能を引き出すという役割もあります。
慣らし焚きを行うタイミング
慣らし焚きは、いきなり高温で焚くと金属に急激な熱変化が起こりやすく、故障の原因になるために必要です。タイミングは、次のような時でしょう。
- ・新品の薪ストーブに初めて火を入れるとき(最も重要!)
- ・シーズン初め(数ヶ月間、ストーブ本体が冷え切っている状態から再始動するとき)
慣らし焚きを成功させるための手順
慣らし焚きは、「低い温度(約150〜200℃)で短時間燃やし、完全に冷ます」を繰り返すのが基本です。
【ステップ1 事前準備と設定】
●ストーブ温度計の設置
天板の適切な位置に必ず設置してください。慣らし焚きで最も重要なのは温度の管理です。
●換気
匂いや煙を排出するため、室内の換気扇は止め、窓や給気口を大きく開けておきましょう。
●薪の準備
焚き付け用の細い薪と、中くらいの乾燥した薪のみを用意します。太い薪は使いません。
【ステップ2 低温・短時間で着火】
●薪は少なめに
通常の火入れの半分以下の量で薪を組みます。(トップダウン方式が煙が少なくおすすめです。)
●着火後の火力調整
火が安定したら、空気調整ダンパーを絞り、ストーブ温度計の表示が150℃~200℃(推奨温度は機種によって異なります。必ず取扱説明書をご確認ください)を超えないように細心の注意を払って調整します。
●燃焼時間
この低温運転を1~2時間程度続けます。
【ステップ3 完全に冷ます】
●追加投入はしない
燃焼時間が来たら、追加の薪を入れずに自然に燃え尽きるのを待ちます。
●完全冷却
薪が燃え尽き、ストーブ本体の温度が完全に冷え切るまで(数時間~半日)、次の火入れを行わず放置します。
【ステップ4 繰り返し実施】
●新品のストーブの場合
この手順を4~5回繰り返すのが一般的です。回を重ねるごとに、徐々に最高温度を上げることも可能ですが、急激な加熱は絶対に避けてください。
●シーズン初めの場合
1~2回、低温で慎重に火入れを行うことで、冷え切った本体を熱に優しく慣れさせることができます。
まとめ
慣らし焚きは、薪ストーブの故障リスクを大幅に減らし、独特の匂いを効率的に解消するための、言わば「儀式」です。
このひと手間を丁寧に行うことで、あなたの薪ストーブは最高のコンディションで冬を迎えられます。
きっとこれから何年も、心地よい温もりと炎の揺らぎを提供してくれるでしょう。
この記事を書いたのは…
“薪ストーブのある暮らし”の魅力をお届けする佐藤です。
近年、高気密高断熱住宅が増えています。そんな高性能な家で、ゆらめく炎を眺めながら過ごす薪ストーブのある暮らしは憧れですよね。
しかし、快適さを追求した「高気密」という性能が、薪ストーブの安全性を脅かす隠れた落とし穴になることがあります。
その原因は、住宅の隙間の少なさから生じる「負圧(ふあつ)」です。
今回は、高気密高断熱住宅で薪ストーブを、安全かつ快適に楽しむためのポイントを解説します。
負圧とは
負圧とは、建物の室内(内部)の空気圧が、屋外(外部)の空気圧よりも低い状態を指す建築用語です。
空気には「圧力が高い方から低い方へ流れる」という性質があるため、外気が建物の隙間や給気口から室内へ向かって引き込まれようとする力が発生します。
高気密高断熱な住宅では、薪ストーブの煙が逆流してしないように対策が不可欠です。
外気導入型薪ストーブの採用
薪ストーブの機種選びが、高気密住宅での成否を分けます。
燃焼に必要な空気を、室内の空気からではなく、直接屋外から取り込む専用の給気口を持つ「外気導入型(密閉型)」のストーブを選定してください。
この方式により、キッチンや浴室の換気扇など、排気能力の強い設備を使用した際に室内に「負圧」が発生しても、ストーブが室内の空気を消費しないため、煙突からの煙の逆流を防ぐことができます。
設置の際は、ストーブの吸気口と、屋外を接続する給気ダクトを確保することが重要です。
換気システムの調整と注意
高気密住宅に義務付けられている24時間換気システムや、特に排気量の多いレンジフードは、室内の気圧を外気より低くする「負圧」の最大の原因となります。
薪ストーブの着火時や使用中は、極力、排気能力の強いレンジフードの使用を控えましょう。
もし頻繁に使用する必要がある場合は、室内の空気を取り込むのではなく、屋外から給気と同時に排気を行う「同時給排気型」のレンジフードの導入を検討してください。
また、24時間換気システム(特に排気のみの第三種換気)についても、薪ストーブの運転状況に応じて一時的に運転を調整するなど、工務店や設置業者と連携し、適切な運用方法を確認することが不可欠です。
一酸化炭素チェッカーで二重の安全対策
万が一、換気や排気経路に問題が生じ、有害な煙や排気が室内に漏れてしまった場合、気密性の高い住宅ではその物質が室外へ逃げにくいため、危険度が高くなります。
そのため、安全対策として「一酸化炭素チェッカー」の設置は必須。
薪ストーブのすぐ近くはもちろん、寝室など離れた場所にも複数台設置し、信頼性の高い、精度の確かな製品を選ぶようにしてください。
まとめ
高気密高断熱住宅に薪ストーブを設置する場合、最も大切なのは「家全体を負圧にしない設計」と「ストーブ本体の気密性」です。
夢の薪ストーブライフを実現するためには、建築計画の初期段階から、これらの専門的な知識と対策を講じましょう。
すでに建築済みの住宅に後付けで設置する場合は、外気導入経路や換気バランスの確保に制約が生じやすいため、必ず専門業者による現地調査と安全確認を行うことが重要です。
必ず高気密住宅での実績と知識を持つ専門の業者や工務店に相談し、外気導入の設計や換気システムとの連携について、綿密な打ち合わせを行ってください。
安全な設計と適切な運用によって、薪ストーブは高気密高断熱住宅の快適性をさらに高めてくれる、最高の暖房器具となるでしょう。
この記事を書いたのは…
“薪ストーブのある暮らし”の魅力をお届けする佐藤です。
今年の夏も厳しい暑さが続き、なかなか秋を感じられませんでしたが、やっと朝晩がひんやりしはじめましたね。
冬が来る前の今こそ、薪ストーブのチェックをしておきたい時期です。
いざ寒くなってから慌てないように、この時期にメンテナンスや点検を済ませておくのがおすすめです。
今回は、安心して冬を迎えるためにやっておきたい5つのチェックポイントを紹介します。
【1】煙突と本体の掃除・点検
シーズン前に必ず行いたいのが、煙突とストーブ本体のメンテナンスです。
煙突の内側には「クレオソート」と呼ばれるタール状のススが付着します。放置すると煙突火災の原因になるため、年1回の掃除は必須。
昨シーズン後にまだ煙突掃除をしていない場合は、今のうちに掃除と点検を行いましょう。
自分で専用ブラシを使って清掃するか、業者に依頼するのも安心です。
あわせて、扉のパッキン(ガスケット)の劣化や、耐火レンガのヒビ、空気調整レバーの動作もチェック。
試し焚きの際に煙の逆流や異臭がないかも確認しておきましょう。
【2】薪の乾燥具合と保管場所をチェック
ストーブの性能を最大限に発揮するためには、薪の乾燥が何より大切です。
理想は含水率20%以下。乾いた薪は軽く、割れ目が入り、叩くと「コーン」と澄んだ音がします。
湿った薪は煙が多く、燃焼効率も悪いため、十分に乾燥しているか確認をしてください。
また、秋の長雨に備えて保管場所の見直しも重要です。雨よけの屋根と風通しを確保し、地面から浮かせて収納しましょう。
シーズン途中で薪が足りなくならないよう、早めに補充しておくと安心です。
【3】着火材と細薪の準備
朝晩だけ少し焚きたい時期は、すぐ火が起こせるよう準備を整えておきましょう。
新聞紙や乾燥した枝、着火剤を箱にまとめてストック。割りやすい細薪を多めに用意しておくと、短時間の焚き付けに便利です。
この時期は「試し焚き」をしながら、火の扱いを思い出すのにもぴったりです。
【4】安全対策を再確認
薪ストーブは火を扱うため、次のような安全対策の見直しも欠かせません。
・一酸化炭素警報器の電池残量チェック
・消火器の有効期限確認
・ストーブ周りの可燃物(カーテン、新聞紙など)を整理
・煙突の外壁部分の焦げや変色確認
このひと手間で、冬の安心度がぐっと高まります。
【5】試し焚きで「冬モード」へ
気温が下がりはじめる10月は、シーズン前の試し焚きに最適な時期。
実際に火を入れて、ドラフト(煙の引き)や扉の密閉具合を確認しておきましょう。
部屋の空気を軽く暖めることで、夏の湿気も抜けてすっきり。焚き火の香りとともに、秋の訪れを感じられる瞬間です。
まとめ
薪ストーブは、しっかり準備しておくことで本来の暖かさと心地よさを楽しめます。
煙突掃除・薪の確認・安全チェックの3点を基本に、秋のうちに少しずつ整えていきましょう。
この記事を書いたのは…
“薪ストーブのある暮らし”の魅力をお届けする佐藤です。
薪ストーブの暖かさは、ペットにとっても格別なものです。
しかし、炎や高温の本体がすぐそばにあるため、思わぬ事故が起きる可能性も。
今回は、愛するペットを守るために、飼い主さんが特に気をつけたいポイントを解説します。
安全な距離の確保が最重要
薪ストーブの表面は、稼働中にはかなり高温になります。
好奇心旺盛なペットが近づいてしまうと、やけどの危険があるため、本体との間にしっかり距離をとる工夫が欠かせません。ペットがいる場合は特に徹底が必要です。
■安全柵
最も効果的なのは、安全柵(チャイルドフェンスやストーブガード)を設置することです。
金属製や木製などさまざまなタイプがありますが、できるだけ熱くなりにくい素材がおすすめ。
また、ペットが飛び越えたり鼻先を突っ込んだりできない高さ・構造のものを選びましょう。
フェンスは、ペットが手を伸ばしてもストーブに触れない十分な距離(最低でも30cm以上)を確保してください。
特に子犬や子猫は体温調節が未熟で、暖かい場所に寄っていきがちです。事故が起きる前に、安全ゾーンを作っておくことが重要です。
■逃げ道の確保
ストーブ周りに安全柵を設けて本体に近づけないようにしても、たとえば薪が爆ぜる音によって、ペットがパニックになることがあります。
ペットが逃げる際につまずいたり挟まれたりしないよう、周囲の家具配置にも配慮しましょう。
■お気に入りスペース
ペットが心地よく過ごせる工夫をしてあげると、薪ストーブのある暮らしはもっと快適になります。
たとえば、ストーブから1~2mほど離れた位置にベッドやマットを置くと、ペットが自然と「ここが自分の居場所」と認識し、ペットにとってお気に入りのスペースに。
火のぬくもりを感じながら安心できる場所があると、やけどのリスクも下がり、ペットにとっても居心地の良い空間になるでしょう。
ペットの習性に合わせて配慮
ペットの種類や性格によって、薪ストーブ周りで注意すべき行動が異なります。
■犬
炎に興奮して吠えたり、動き回ったり、尻尾を振って物にぶつけたりすることもあります。フェンスで物理的に距離を取るだけでなく、興奮しやすい子は、別の場所で遊ばせてからストーブに近づけるなどしましょう。
■猫
ストーブの上に飛び乗ろうとしたり、高温の炉台や天板で寝ようとしたりする可能性も。物理的なフェンスに加え、棚や高い足場からストーブに飛び移れない配置にしましょう。炉台に登れないように、あえて物を置くなどの工夫も有効です。
■小動物
小動物はストーブの熱気や乾燥の影響を受けやすいため、ケージをストーブから離れた場所に設置しましょう。
誤食に注意
ストーブ周りには、どうしても薪のかけら・灰・樹皮などの細かいくずが落ちがちです。犬や猫がそれらを口にしてしまうと、消化器のトラブルにつながる恐れがあります。
・薪を室内に置く際は専用ラックに収納する
・灰を捨てる際は密閉容器を使用し、すぐ処分する
・掃除をこまめに行い、床にくずを残さない
などといった基本を徹底することが大切です。
火の粉が残る可能性があるため、必ず金属製の密閉容器で管理し、ペットの手の届かない場所に保管してください。
煙と空気の管理
薪ストーブは正しく使えば安全ですが、燃焼が不完全な場合や換気が不十分な場合、一酸化炭素が発生するリスクがあります。体重の軽いペットは、人間よりも早く影響を受けてしまうことも。
ストーブを焚く際は、必ず適切なタイミングで換気を行いましょう。一酸化炭素警報器を、ペットの目線に近い低い位置に設置することも大切です。
また、乾燥しがちな室内環境もペットの皮膚や呼吸器に影響を与える場合があります。天板にケトルを置いたり、加湿器を併用したりして湿度を適度に保つことが大切です。
万が一に備えた「しつけ」の重要性
フェンスを乗り越える、いたずらをするなど、予測できない事態に備えて、しつけを行うことも飼い主の義務です。
■熱いものを理解させる
ストーブを焚く前に、「危ない」「ダメ」などのコマンド(指示)を教え、ストーブ周辺は立ち入り禁止エリアであることを徹底して理解させます。
■炎を落ち着いて見させる
炎に興味を持つことは自然ですが、落ち着いて見られるよう慣れさせることも大切です。静かに座っているときは褒めるなど、良い行動を強化しましょう。
特に初めて薪ストーブを使うときは、ペットもいつもと違う空気や音、においに敏感に反応します。最初の数回は、必ず一緒に様子を見守ることが大切です。
まとめ
薪ストーブは、ペットとの暮らしをよりあたたかく、豊かにしてくれる存在です。しかし、やけどや誤食、空気環境などに注意を払わなければ、思わぬトラブルを招くこともあります。
少しの手間を惜しまず、安全対策を行うことで、大切な家族であるペットと、心あたたまる冬を迎えられますよ。
この記事を書いたのは…
“薪ストーブのある暮らし”の魅力をお届けする佐藤です。
ショールームリニューアルにあわせキャンペーンを行います!
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数に限りがありますので、ご興味をお持ちの方は問い合わせフォームよりご連絡ください。
*ストーブのみの販売は行なっておりません、別途煙突、施工費が必要となります。
こちらもお問い合わせください。
9月は「防災月間」です。地震や台風、豪雨などの自然災害に備える意識が高まるこの時期、停電やガスの供給停止といったライフラインの途絶にどう対応するかが大きな課題となります。
そんな中で注目したいのが薪ストーブ。薪ストーブは、災害時、とても心強い防災アイテムです。
今回は、非常時に薪ストーブがどのように役立つのかをご紹介します。
災害時に薪ストーブが頼れる理由
薪ストーブがあれば、災害時、避難所ではなく、自宅にとどまりながら過ごすという選択肢が増えます。
■電気・ガスに依存しない暖房
薪ストーブの最大の特徴は、電気やガスに頼らずに稼働する点です。燃料は薪だけ。電気やガスを一切使わないため、ライフラインが途絶えた状況でも安定して暖かさを確保できます。家族やペットと一緒に温もりを分かち合える点は、非常に大きなメリットです。
■薪さえあれば熱源を確保できる安心感
ガスや灯油は供給が途絶えると手に入りにくいですが、薪はあらかじめ自宅で備蓄が可能です。乾燥薪を一定量ストックしておけば、長期間にわたり自給的に暮らすことができます。
■温かい食事やお湯が用意できる
ストーブの天板は調理台としても活躍します。お湯を沸かしたり、スープを温めたり、簡単な煮込み料理も可能。災害時には、レトルト食品を温めたり、湯を沸かしてインスタント食品を作ることも可能です。温かい食事は何よりも心の支えとなり、心身の安心につながるでしょう。
■照明として明るさも確保
薪が燃える炎は、部屋全体を明るくすることはできませんが、周囲をほんのりと照らしてくれます。不安な夜でも、揺れる炎の光は心を落ち着かせてくれるでしょう。
災害時に注意したいポイント
災害はいつやってくるかわかりません。だからこそ、普段から安全に使える状態を保つことが重要です。
■日常的なメンテナンス
煤やタールが溜まると火災の原因になるため、定期的な煙突掃除は日頃から欠かさないようにしましょう。
■燃料の確保
燃料となる薪や木材は、事前に十分な量を確保しておく必要があります。最低でも1シーズン分の薪を確保しておくと安心。新聞紙や市販の着火材、小枝などもセットで備えておくと安心です。
まとめ
薪ストーブは「趣味の暖房器具」と思われがちですが、実は災害時に心強い防災アイテムでもあります。
災害はいつ起こるかわかりません。いざという時に備え、電気やガスに頼らない暖房器具として薪ストーブを検討してみてはいかがでしょうか。
この記事を書いたのは…
“薪ストーブのある暮らし”の魅力をお届けする佐藤です。
最近は少し暑さも和らいできましたね。
弊社ショールームも改修工事を行いました!
1階は薪ストーブ、2階ではペレットストーブをご覧いただけます。
実際に着火し実演も可能です!
薪ストーブに欠かせない「薪」。
ホームセンターや専門店で購入することもできますが、コスト面や楽しさを考えると、原木から自分で薪を作る「薪活(まきかつ)に挑戦してみたい!」という方も多いのではないでしょうか。
今回は、薪ストーブユーザーの憧れでもある「薪活」についてご紹介します。
薪活の魅力とは?
薪づくりは、単なる燃料調達ではなく、自然とつながり、季節を感じながら暮らしを豊かにしてくれるライフスタイルそのもの。時間も労力もかかる薪活ですが、それ以上に大きな魅力があります。
■圧倒的なコストパフォーマンス
購入する薪は意外と高価ですが、原木から作れば燃料代を大幅に節約できます。これが薪活を始める一番の動機になる方も多いです。
■最高のエンターテイメント
休日に自然の中で体を動かし、パカン!と薪が割れる爽快感は格別。家族や仲間との共同作業も、きっと楽しい思い出になるはず。運動にもなり、健康的な趣味になるのが薪活です。自分の手でつくった薪で火を囲むのは、最高のエンターテイメントですよ。
■木と炎への理解が深まる
木の種類による硬さや香りの違い、乾燥具合で炎がどう変わるのか。薪活を通じて、自然の恵みである「木」への感謝と理解が深まり、薪ストーブがもっと愛おしくなります。
薪活は少し手間がかかるものの、その分得られる満足感は格別です。
原木が「薪」になるまでの全工程
薪活は、大きく分けて4つのステップで進みます。
1.【入手】原木を手に入れる
2.【薪割り】ストーブに入る長さに切り、割る
3.【乾燥】じっくりと乾かす
4.【保管】雨の当たらない場所で保存する
この中でも特に重要なのが「乾燥」です。よく乾いた薪は、煙が少なく、暖房効率も良く、ストーブ本体や煙突を長持ちさせてくれます。
薪用の原木を入手する方法
原木は以下のようなルートで手に入れることができます。
■自治体や森林組合の配布・販売
間伐材や倒木を安価で分けてもらえることがあります。
■造園業者・工務店から譲ってもらう
伐採木や建築端材を譲ってもらえることがあります。
■薪販売業者から購入する
安定的に確保したい場合は安心。初めての人にはおすすめです。
薪割りの手順とコツ
まず薪割りの際は、必ず手袋、長袖長ズボン、安全靴(つま先に鉄板が入ったもの)を着用しましょう。斧が跳ね返ったり、木が飛んできたりすることから目を守る保護メガネも必須です。安全な服装で薪割りをしてください。
■安定した「薪割り台」を用意する
地面に直接置いて割ると、斧が地面に当たって刃こぼれしたり、足に当たったりして危険です。ご自身の膝くらいの高さで、太く安定した丸太を薪割り台として使いましょう。
■玉切りした原木を立てる
薪割り台の中央に、ぐらつかないようにしっかりと安定させて、玉切りをドンと置きます。中心を狙うのが基本ですが、もし小さなひび割れがあれば、そこを狙うと、驚くほどきれいに割ることができます。逆に、枝の付け根である硬い「節(ふし)」は避けましょう。
■斧は「振り下ろす」より「落とす」感覚で
力任せに振り回す必要はありません。斧の重さを利用して、薪の中心にまっすぐ落とすイメージで。大きすぎる薪はさらに細かく割り、使いやすいサイズにしましょう。大きすぎる薪はさらに細かく割り、使いやすいサイズに。
薪を乾燥させる方法と保管
割ったばかりの薪は水分を多く含んでおり、そのままでは燃えにくく煙も多く出てしまいます。この水分をじっくりと抜いてあげることが、良質な薪を作るための最大のポイント。
ポイントは「風通し」と「雨除け」です。
■薪棚(まきだな)を作る
割った薪は、風通しが良く、雨の当たらない場所に積み上げて保管します。地面に直接置くと湿気を吸ってしまうため、パレットなどを利用して地面から離しましょう。
■薪の積み方
薪と薪の間に隙間を作り、風が通り抜けるように積むのがコツです。壁にぴったりつけるのではなく、少し離して空気の通り道を作りましょう。シロアリやカビを防ぐため、直置きは避けてください。
■乾燥期間の目安
樹種や太さにもよりますが、ナラやクヌギなどの広葉樹で1年〜2年が目安です。薪活は数年後を見越した、気の長い趣味とも言えますね。
年度ごとに仕分けして、古い薪から使うようにしましょう。
まとめ
薪活は「薪を手に入れる → 割る → 乾かす → 使う」というシンプルな流れですが、そこに自然との関わりやDIYの楽しさが凝縮されています。
最初は大変に思えるかもしれませんが、自分で割った薪を燃やす達成感、炎を眺めながら過ごす心地よさなど、多くの価値を得られるのが大きな魅力です。
まずは少量から、できる範囲でチャレンジしてみてはいかがですか。
この記事を書いたのは…
“薪ストーブのある暮らし”の魅力をお届けする佐藤です。