災害時に頼れる薪ストーブ、その実力とは?
9月は「防災月間」です。地震や台風、豪雨などの自然災害に備える意識が高まるこの時期、停電やガスの供給停止といったライフラインの途絶にどう対応するかが大きな課題となります。
そんな中で注目したいのが薪ストーブ。薪ストーブは、災害時、とても心強い防災アイテムです。
今回は、非常時に薪ストーブがどのように役立つのかをご紹介します。

災害時に薪ストーブが頼れる理由
薪ストーブがあれば、災害時、避難所ではなく、自宅にとどまりながら過ごすという選択肢が増えます。
■電気・ガスに依存しない暖房
薪ストーブの最大の特徴は、電気やガスに頼らずに稼働する点です。燃料は薪だけ。電気やガスを一切使わないため、ライフラインが途絶えた状況でも安定して暖かさを確保できます。家族やペットと一緒に温もりを分かち合える点は、非常に大きなメリットです。
■薪さえあれば熱源を確保できる安心感
ガスや灯油は供給が途絶えると手に入りにくいですが、薪はあらかじめ自宅で備蓄が可能です。乾燥薪を一定量ストックしておけば、長期間にわたり自給的に暮らすことができます。
■温かい食事やお湯が用意できる
ストーブの天板は調理台としても活躍します。お湯を沸かしたり、スープを温めたり、簡単な煮込み料理も可能。災害時には、レトルト食品を温めたり、湯を沸かしてインスタント食品を作ることも可能です。温かい食事は何よりも心の支えとなり、心身の安心につながるでしょう。
■照明として明るさも確保
薪が燃える炎は、部屋全体を明るくすることはできませんが、周囲をほんのりと照らしてくれます。不安な夜でも、揺れる炎の光は心を落ち着かせてくれるでしょう。

災害時に注意したいポイント
災害はいつやってくるかわかりません。だからこそ、普段から安全に使える状態を保つことが重要です。
■日常的なメンテナンス
煤やタールが溜まると火災の原因になるため、定期的な煙突掃除は日頃から欠かさないようにしましょう。
■燃料の確保
燃料となる薪や木材は、事前に十分な量を確保しておく必要があります。最低でも1シーズン分の薪を確保しておくと安心。新聞紙や市販の着火材、小枝などもセットで備えておくと安心です。
まとめ
薪ストーブは「趣味の暖房器具」と思われがちですが、実は災害時に心強い防災アイテムでもあります。
災害はいつ起こるかわかりません。いざという時に備え、電気やガスに頼らない暖房器具として薪ストーブを検討してみてはいかがでしょうか。
この記事を書いたのは…
“薪ストーブのある暮らし”の魅力をお届けする佐藤です。