薪ストーブとは?仕組みを解説します
2025年5月15日
はじめまして。
このたびブログを担当することになりました佐藤と申します。
薪ストーブがちょっと気になっているという方から、沼にハマっている方まで、多くの方に楽しんでいただけるブログにしていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします!

まずは少し自己紹介をさせてください。
私は、自然に囲まれた長野県で生まれ育ちました。
実家でも薪ストーブを使っていて、あの独特のぬくもりや、パチパチと薪が燃える音が冬の記憶に深く残っています。
前職は地元の出版社に勤めていました。今後はハースクラフトでブログを中心に担当してまいります。
とはいえ「すごく詳しい専門家」というよりは、「ちょっと詳しい一般人代表」という感じです。前職で広報も担当していた経験をいかし、皆さんと同じ目線で薪ストーブの魅力をお伝えできたらと思っています。
趣味はコーヒー、そして愛犬とのお散歩。
ストーブの前で、愛犬とまったりしながらコーヒーを楽しむ時間が、私の一番のリラックスタイムです。
このブログを通して“薪ストーブのある暮らし”の魅力を、少しずつお届けできたら嬉しいです。
ということで初回の今回は、基本のキ、「そもそも薪ストーブって何?」というところからお話ししていきたいと思います。
薪ストーブとは?
ひとことでいうと「薪を燃やして室内を暖める暖房器具」です。
本体が鋳物や鋼板でできた箱型の本体の中で薪を燃焼し、本体自体が熱を放射して、空間をじんわり温めてくれます。
よく薪ストーブと間違えられるのが「暖炉」です。
薪ストーブは密閉された箱型なのに対し、暖炉は開口部が広いオープン型。サンタクロースが落ちてくるのが暖炉です(笑)。暖炉は多くの熱が煙突から逃げてしまうため熱効率が低く、火の粉や煙も室内に出やすい。
一方で、薪ストーブは扉で火を閉じ込められるので安全性も高く、熱を逃がさず効率よく部屋を暖めることができます。

薪ストーブの仕組み
薪ストーブはその名の通り、薪を燃やして熱を生み出す暖房器具。
でも、ただ薪を燃やすだけじゃないんです。
空気の流れをうまくコントロールして、燃焼効率をグッと高める、とても理にかなった仕組みで暖めてくれるんですよ。
一次燃焼
薪に火がつくと、まずは「一次燃焼」が始まります。
薪が燃えて高温の炎が出ると同時に、煙(=燃え残ったガス)も発生します。
二次燃焼
ストーブ内部には、高温の空気が送り込まれる通路(エアダクト)があります。
この高温の空気が、煙の中に含まれる燃え残りのガスに当たることで、再び火がつく=二次燃焼が起こるんです。
つまり、薪だけでなく、煙の中の燃え残ったガスも燃料として再利用できるのが、薪ストーブのスゴイところ!
二次燃焼が生み出すメリット
・薪をムダなく使えて、経済的
・煙が少なくて、環境にもやさしい
・少ない薪でもしっかり暖かい、高い熱効率

煙突の役割も大事!
薪ストーブに欠かせないのが煙突です。
煙突があることで、燃焼で発生した煙やガスを屋外に排出できるだけでなく、煙突内の上昇気流(ドラフト)により、ストーブ内に自然と空気が引き込まれ、安定した燃焼を保つことができます。
逆に、煙突の設計が悪いと燃えにくくなったり、室内に煙が戻ってきたりすることも。だからこそ、薪ストーブや煙突の取り付けはプロの腕の見せどころです。
薪ストーブは、「薪を燃やす」というシンプルな発想の中に、空気の取り入れ方、熱の伝え方、煙突による自然な気流といった、たくさんの知恵が詰まった暖房器具です。
この仕組みを知ると、ストーブの炎がまた違って見えてくるかもしれませんね。
薪ストーブについて、もっと知りたい方やご検討中の方は、お気軽に「ハースクラフト」へお問い合わせください。
この記事を書いたのは…
“薪ストーブのある暮らし”の魅力をお届けする、薪ストーブにちょっと詳しい一般人代表・ハースクラフト担当 佐藤美月